心がささくれ立っていた時

あたりまえの暮らしの大切さ



昨日に引き続き、
暮しの手帖」のお話を。


唐沢 寿明さん演じる、花山 伊佐次のモチーフとなった

暮しの手帖」初代編集長
花森 安治さん(1911〜1978)
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同じ時代に生まれていたら

この方の絵や文字、発想、センス、日々のくらしを大切にされている姿勢がとても好き。


同じ時代に生まれていたら、
ご一緒に働いてみたかったです。



あなたの暮しの手帖

これは あなたの手帖です
いろいろのことが ここには書きつけてある
この中の どれか 一つ二つは
すぐ今日 あなたの暮しに役立ち
せめて どれか もう一つ二つは
すぐには役に立たないように見えても
やがて こころの底ふかく沈んで
いつか あなたの暮し方を変えてしまう
そんなふうな
これは あなたの暮しの手帖です
花森 安治



お会いしてみたかった

このような素敵なコンセプトで作られた

その表紙や誌面のデザイン、挿画、文章なども花森さんが手掛けられていて、

そのどれもが私にとってツボだらけで、
癒されるを通り越して、ワァワァワァ⤴︎とテンションが上がります  笑。


本当、一度お会いしてみたかったです。



人柄が感じられる

「いいものを使え、いいものを見ろ、うまいものを食べろ」

これは、花森さんが編集部員に伝えられた教えのひとつなのだそう。

それは以前から主人ともよく話していること☆


仕事に厳しく怒り出すのは日常茶飯事だったそうですが、
理不尽に怒鳴ってしまったあとは、
「寿司食いに行くか?」
「ラーメン食うか?」と食べものでフォローされたり、

出産間近の女性部員が階段を上っていると、
「大丈夫か?」といたわりの言葉をかけられたりと、

どこか憎めず、
心の機微がわかる人だったのだそう♪


花森さんが編集長を務めた30年間、
退職された部員は意外なほどわずかだったというのも頷けます☆


花森さんが描かれる文字にも絵にも、
その人柄が感じられます。



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ワークライフバランスを見直す

夫婦共、朝早くから夜遅くまで仕事に追われ
「日々の暮らし」を大切にできなかった時期がありました。


心がささくれ立ち、気持ちに全く余裕がなく、
「どうして私だけが…」
「俺の方が早く家を出てるから仕方ない」
など、お互い不満ばかりで感謝の気持ちが足りず、


今より数倍収入がありましたが、
出費も今より数倍多く、
休みが全く合わず、2人で過ごす時間がなく、
食事も睡眠時間も満たされることがなく、
心もカラダも疲弊し、
幸せを感じることが少なかったように思います。


その時、
「日々のあたりまえの暮らし」が
どれだけ大切なのかを痛切に感じました。


当たり前に普通にあったときは、
そこまで感じられなかったけれど、
当たり前じゃなかったんだと気付いたとき、


そういったほんの小さな日々の暮らしの中に、
自分たちは「幸せ」を感じるのだと、
改めて知ることができ、
自分たちのワークライフバランスを見直すことにつながりました。


簡単には伝えられない辛い時期を乗り越えたことで、
今の自分たちがあります*



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松浦 弥太郎さんの本

ペンの力で、
戦後の「あたりまえの暮らし」を守られていた花森さん。


同じく、
2006年〜2015年3月までの9年間
暮しの手帖」の編集長を務められていた
松浦 弥太郎さんの本にも、よく癒されていました。


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他にも色々な方の本を読み、
「こんな暮らし方や働き方をしたいね」と主人と話していたことが、
気づけば少しずつ叶っていたり、
近づいていたり☆


でも主人は東京で手離したはずの役職にまた就き、結局ゆっくり出来たのは数ヶ月だけでしたが  笑。

ですが、専門性を高めながら仕事ができていることはとても有難いこと。
くれぐれも身体に気をつけながら仕事に励んでもらいたいです。



花森 安治の仕事展

2017年2月11日(土)〜4月9日(日)
世田谷美術館」で、
花森安治さんの仕事展が開催されるそうです☆


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東京に住んでいたとき、
近所だったので頻繁に行っていた場所で開催されると知り、

一瞬、わぁ〜♪と喜んだあと、
今は遠くはなれた瀬戸内海の離島にいることを思い出しました  笑。


花森安治さんの原画や直筆を観られるなんていいなぁ〜。
久しぶりに東京へ行ってみたくなりました☆



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今では

お互い出来るだけ不満を溜めず、
その都度言うようにしているので、

たまに意見が分かれ
主人と言い合うこともありますが  笑、
大きなケンカになることもなく、


おかげさまで今ではお互い
日々感謝の気持ちを伝え合えています*



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本日も穏やか日和となりますように。